かてなちお ― 「まもる」をテーマに生活情報から防犯情報まで紹介します。

Top > テレビジョンの原罪?・・前編

皆様、ご機嫌いかがですか?閂屋の北野です。さて、秋もたけなわをむかえ、様々な楽しみがあるかと思います。遊ぶ楽しみ、学ぶ楽しみと、なにかにつけ、楽しむには最良の季節です。オリンピックがブラジルに、サッカーワールドカップは南アフリカと、南半球では、季節が逆となります。

つまり、割合、涼しいのです。そういった際の大会では好ゲームが期待出来ますし、実際そうなっているのも偶然ではないでしょう。体を動かすには、最適なんですね。反対に”観る”楽しみもあります。秋の紅葉などは、素晴らしいですね☆一般的に見るといえば「テレビ」と、なるでしょうか?強引ですかね?(笑)

私は、良く観る方か?と言われたら、そうですね、抑えて見てる方だと、思います。しかし、最近のTVは所々、酷いなと思う時が、まま、あります。報道の”読み違い”、ルビの”誤字”が代表的でしょうか?どういった内容を、伝えているか?

理解していたら、起こりえない事だと、思えるのですが・・・国語能力の低下は、それを伝える側から、始まっている、つまり、一般的な現象と捉えるべきでしょうか?

今回のかてなちおは、あるコラムで見つけた「テレビの二つの原罪」を元に、少々、語ってみたいと思います。と、いうのは、一般的に、老若男女、が真っ先に目にする、耳にするのがテレビという媒体だからです。

これが、正しく、正確に報道されているのでしたら、問題がないのですが(本来報道とは、こうである事が正常なんですが)間違った認識が当たり前になる事に、杞憂を感じるからです。では、原罪とは、如何ものなんでしょうか?アダムとイブみたいですが(笑)

■ とあるテレビプロデューサーの告白

あるセミナーで、引退されたテレビプロデューサーがしみじみと語っておられた。自分は30年間、どっぷりとテレビ業界に浸かり、数多くの番組を世に送り出してきた。もちろん、そのことを誇りに思う。しかし、テレビ業界を離れて世の中を見るとき、取り返しのつかない罪を犯したかもしれないと・・・

彼がいう罪は2つある。視覚(+聴覚)への過剰依存状態へと多くの人々を導いてしまったこと。もう1つが「東京的価値観」による全国均一化です。

このコラムによれば、原罪は大きく3つあるとしています。内、2つが上記内容です。これも、言いたかった事ですね(笑)では、現場に携わっていたプロの方の贖罪を、掘り下げて拝聴してみましょう。

■ 視覚への過剰依存状態

テレビとは、圧倒的な視聴覚メディアです。制作者は、視聴覚をフルに刺激するおもしろい番組を作ろうと必死に努力します。だから、放送される番組はそれなりにおもしろい。その、おもしろい番組を流し込まれ続けた結果、視聴者に何が起こったのか?

毎日毎日、テレビからあふれ出してくる膨大な番組を見続けているうちに、人は五感のバランスを狂わせてしまった可能性があります。テレビが刺激するのは、ひたすら視覚であり聴覚。

人間の五感はそもそもテレビありの世界を前提として備わっているものではありません。本来なら過酷な自然の中で生き延びるために研ぎ澄まされてきたのが、人間の五感です。にもかかわらず視覚と聴覚だけが異常に偏って刺激され続けるとどうなるか?

視覚、聴覚はおそらく発達し(といってもテレビオリエンティッドに)、相対的にそのほかの感覚は衰える可能性があります。使わない感覚は少なくとも発達しないし、刺激を受けなければ衰退する可能性が高く、これが、テレビの原罪、その1です

テレビゲームをやっていると脳の活力が落ちる、といった論調の話を耳にされた事が、あるかと思います。それと同じ理屈で、実際、集中力を奪うなど、医学的にも立証されている事実もあります。特に、人間は、その他の動物、例えば、犬やトカゲなどと比べて、際立って、変わった特徴を持った”動物”で「視覚」からの情報依存度が「80%」だといわれています。

つまり、人間程、目から入ってくる情報を元に、行動を決める動物は珍しいのです。目から入ってくる情報に特化している分、騙され易いという事です。「手品」が通用するのは人間だけでしょう(笑)そして、特化した能力を助長するような環境に身をおけば、悪い意味で”見る”という能力”だけ”の生き物になってしまうという、警告とも取れます。

観る”は五感を含めたモノの見方であり、本来、バランスが採れていれば、こうなるはずです。そして、有史以来、電磁波の溢れ出る、映像を日に何時間も見る環境にある人類は、存在しなかった事を、念頭に置きながら、考えるべきではないでしょうか?

同じ見るにしても「読書」が害になるって話は、あまり、聞いた事がありません。こちらは、有史以来、あります。要するに、人にとって自然なんですね。

原罪は、まだあります。かなり、長くなってしまうので、来週、後編とさせて頂きます。私は一頃前の親のようにテレビを見るな!とはいいません。有益な情報も多々あり、震災、災害が増えそうな現状では、瞬時の報道が必要とされます。

その他、世の中の動向といった実利となる情報も含まれています。インターネットも広い意味では、メデイアと言われる媒体ですから、これに付随するでしょう。

これらを否定して現代は、生き抜けませんよね(笑)ですから、どう向き合っていくか?が大事になってくると思えます。次回は、別の角度からテレビの原罪を掘り下げてみたいと思います。今日は木曜ですよね?「ケンミンショー」見なきゃ!(笑)深夜の「雨トーク」もお気に入りなんですが「タモリクラブ」の深さには敵いません(笑)極私的に。

 

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