かてなちお ― 「まもる」をテーマに生活情報から防犯情報まで紹介します。

Top > おく病者と、張り手を入れられても

皆様、ご機嫌如何ですか?閂屋の北野邦彦です。「機動戦士ガンダム」という作品をご存知の方も、多々いらっしゃると思いますが、今年で生誕30年。

NHK、BS2では、7月27日から5夜連続で作品を放映し、魅力、解説と、盛り沢山の内容。特に、声優の古谷徹氏、池田秀一氏、潘恵子さんの朗読が、大変、味わい深く、良かったです☆

今年は等身大(18㍍)のガンダムがお台場に登場し、新聞等でご覧になった方も、多々おられるでしょう。現在、お台場周辺のガンダムが見れる部屋は、予約が殺到していて、大変、好評だと伝わっています。経済効果もさる事ながら、30年も続く作品となると、様々な分野に多大な影響を与えていて、有名な”セリフ”を、お聞きになった方多い事でしょう。

「二度もぶった」や「軟弱者、あなたそれでも、男ですか」を筆頭に様々なセリフがあり、私などは、それぞれ思い出深い感じがします(笑)その中で「おく病くらいが、丁度いいんだよね~」とウソブキ、最後まで生き残るカイ=シデンというパイロットの台詞があります。

私はこの台詞、中々、的を得た発言と思っています。”ちょっと無理する”これが、結構、怖いのですよね~時に応じて、無理せざる得ない場合もあるでしょうが、往々にして、大きな破綻、失敗のとっかかりとなりがちなのが、ちょっとした無理だったりしませんか?

夏休みに入り、山、川の事故が増える時期に差し掛かりました。先日も、北海道の大雪山で不幸が起こり、亡くなった方がいらっしゃいました。ご遺族の方には、深く、お悔やみを申し上げます。様々、理由があるでしょうが、こうした事故の原因も、ちょっとした無理だったのではないでしょうか?おく病ではなく、勇気ある行動が原因だったのではないでしょうか?

今回のかたなちおは、ちょっとした無理を防ぐ、山、川、海での注意事項、対処の仕方は?を取り上げてみたいと思います。生活圏とは全く異質な自然環境では、ちょっとした事から、容易に死に至ります。自然は、いつも、優しくて厳しい、まさに、両親のような存在です。なるべく、その大いなる両親に可愛がってもらえるように、したいですね。

■海

〇波の動きには注意


陸から海に向かって風が吹くことがあります。流されたら流れに逆らわずに横方向に泳いで脱出しましょう。波打ち際から急に深くなっている海岸では引き波といい、波の表面は沖から浜辺へ流れているようでも、返す波は波の下を流れて戻っていくことがあります。下から足をすくわれるため注意が必要です。

〇小さな揺れでも高台に避難


揺れを感じたらすぐに高台に避難して下さい。海岸付近で地震(震度4以上)や、弱くても長い揺れを感じたとき、また津波警報が発表されたときは、直ちに海辺から離れ、避難所や高台など安全な場所に避難しましょう。津波は繰り返し襲ってきます。第2・3波と時間差で押し寄せ、後から迫ってくる波の方が大きい場合もあります。正しい情報をラジオ・テレビ・広報車などを通じて入手し、津波警報・注意報が解除されるまで気を緩めないでください。

日焼け」も注意なさって下さい。なんでもないような、日焼けが皮膚ガンの元となったりします。ガングロみたいなのは、よろしくありませんよ(笑)

■山

〇落雷には注意


夏山では特に午後、落雷の危険に常にさらされます。比較的安全なのは、くぼ地や山の中腹、山小屋です。

〇山道の走行では落石に注意


岩場やがれ場では落石に遭う可能性があります。前の人との距離を一定に保ち、落石を認めた場合はほかのパーティーに声で知らせるようにして下さい。

〇日帰りでも防寒具、常に最新の気象情報を確認


雨具を用意して、候が荒れそうであれば無理をしないで計画を中止したり、変更しましょう。 

〇山道では周囲の地形を確認、引き返すことも肝心


初心者に一番多い遭難事故は、道に迷ってしまうケースです。気がつかない間にどんどん迷いこんでしまいます。このような場合は、来た道を素直に戻ってください。特に沢や谷の方へは近づかないよう心がけてください。できるだけ見通しのよい所や高い所から登山道を探してください。捜索の際に迅速な対応ができる様、登山届けは、必ず提出しましょう。

山行での転倒・転滑落のほとんどは山を下っているときに起こっています。危険な箇所では歩幅を小さくとったり、三点支持を励行し、登山道周辺の地形をしっかり観察しながら歩きましょう。

〇川の水が濁ったら避難


その場所で晴れていても、上流で雨が降ると増水します。気象情報と水質の変化に注意しましょう。上流で雷が鳴っていたら要注意です。今まで透き通っていた川の水が濁ってきたら増水する危険の前兆です。尾根などの高い場所へ向かってすぐに移動して下さい。

川まで書くと、大変長くなりますので、別の機会に譲りたいと思います。海、山に共通している事は、彼等が知らせてくれる”印”に注意するという事です。落雷、高波、落石と、日ごろ、目にしない現象です。これらが印です。自然は優しいので、必ず、前触れをしらせてくれます。その上で、おく病に行動して下さい。

航空業界では「臆病者と言われる勇気を持て」という格言が広まったと言われています。それは、二度着陸を試み、悪天候で断念、行き先を変更し、乗客からは、不満が上がったそうです。しかし、乗客ロビーのテレビで炎上するカナダ機の映像を目にし、機長に感謝したといいます。

人間一人の力で、対処出来ない物事に遭遇した場合、この機長のようにおく病くらいで、丁度いいのではないでしょうか?そしたら、セイラ女史に、張り手を入れられる心配もなくなるでしょう(笑)ともかく”勇気”と”蛮勇”は、紙一重と心得て下さいね。

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