かてなちお ― 「まもる」をテーマに生活情報から防犯情報まで紹介します。

Top > 名車から見える、次世代の足音・・後編

皆様、ご機嫌如何ですか?閂屋の北野邦彦です。さて、今回は結びの三回目。現在、話題のハイブリットカーと電気自動車(EV車)の比較を中心に語る回です。日本国政府が主導する自動車優遇処置で、どちらを選ぶか?悩んでいらっしゃる方も多いのでは?と、思っています。例えば、EV
車でしたら100万程、優遇されるとか?それでも価格は200万程しますが(笑)

前回の終わりにも触れましたが、EV車の歴史はガソリン車より古く、1799年に発表されています。特記すべきは19世紀末までは、ガソリン車より性能が上だったのです。日本でも明治44年(1911年)には国産車が完成しています。1909年には、かの「トマス・エジソン」がニッケル・アルカリ蓄電池を開発し、電気自動車を製造。(一充電走行距離は160km)

当時、鉛電池搭載の電気自動車走行距離が80kmなので、かなり画期的な車でした。電気自動車は騒音が少なく、排出ガスを出さない点が女性には大変人気だったと、言われています。

第一次世界大戦(1914年)前後から、ガソリン車の性能が飛躍的に進歩し、電気自動車は姿を消す事になります・・・同時期に登場した蒸気自動車は致仕方ないとして、考えれば、おかしい話だと思います。技術は研究を続ければ、必ず伸びるものです。

金銭的支援が継続すればの話ですが。これは私見ですが、第一次大戦が、世界的石油争奪戦だった性格を鑑みれば、この時点でEV車に、未来はなかったのだと思えます。

1世紀を経て、EV車が復活の狼煙を上げました。エコ、地球温暖化を防ぐというのが理由でして、現在の北極の状況などを見ると、成る程と合点がいきます。それと同等に”経済的”だからという理由もあるでしょう。第二次大戦後、日本で電気自動車が普及した時代もありました。

たま号」現在の日産の母体となっている会社が販売していました。日産がハイブリット車の開発をすっ飛ばして、EV車を目指しているのも、こういった背景があるからでしょうかね(笑)

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これが、普及した大きな理由は、エコはエコでも”エコノミー(経済的)”で、戦後の資材がない中では、最適な効率と経済性を両立させるのに、電気自動車が適していたのでしょう。今日も経済的に疲弊していますので、偶然の要素ではないと思えます。電気代とガソリン代。答えはいうまでも、ないでしょう(笑)

一方、ハイブリット車があります。1㍑当り、20㎞前後と驚異的な燃費を誇り、こちらも十分”エコ”なわけです。どちらが、優れていて、どちらが”買い”なんでしょうか?車を過去から見て来て、今回は車の未来の話、ハイブリット車と電気自動車、どちらを買うべきか?について語ってみたいと思います。

結論から先にいえば、どちらも買いで、好みで分かれるとなりますね~ですから、それぞれの特徴を述べてみたいと思います。もっともベンツが発表したコンセプトF700は、ディーゼル、ガソリン、ハイブリット車で1800ccで燃費は30km前後になります。これの方が個人的には気になります(笑)

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■ ハイブリット車

プリウスを発売したトヨタは、発表当時「電気自動車までのつなぎの技術」などと言っていました。ガソリンエンジンとモーターという2つのパワートレイン(動力)を持っているのは、非効率だと考えるからです。しかし、メリットも多々あります。

既存の技術を流用するため、販売価格をEV車に比べ、抑えられ、ガソリンエンジンという”発電所”があるため、EV車に比べ、全てにおいて安定性が高いという点です。開発も進み、初期に比べ、格段に性能が向上しています。要するに、手間いらずの経済的な車って事なんです。

■ 電気自動車

EV車は、静かで、エミッション(廃棄物)が全くないという点で一つの理想です。極端に安い燃料費も魅力で、モーター動力は大変、効率がよく出来ています。因みにガソリン車の熱効率は2割前後と、8割もの無駄を出している、とっても反エコな動力なのです。すると、EV車で決まりか、といえば、必ずしもそうなりません。理由はEV車を取り巻く環境と技術的な事になります。

鉄道や航空機と違って、自動車のエンジンは道路状況に応じて刻々と出力を変化させなければなりません。その点は電気モーターにとって難く、今のところ連続では12時間程度しか走行できないのも弱点。もう一つの問題は充電施設などのインフラ。インフラを整備しようにも、いまだに電池や充電装置などの統一規格が決まっていません。

家庭用の電源も関西と関東で周波数が違います。関東では充電できても関西ではできないということでは困ってしまいます。いずれにせよ、せめて2、3社から発売されてからでないと、実用性の点で評価を下すのは難しいのが、現状です。

かてなちお的、理想の車はどちら?となると、あくまで”現状”ですが「ディーゼル車」です。騙したな!と言わないで下さいね(笑)すでに欧州では一般的で、車載用では最も熱効率が高く、また、メーカー各社はさらに効率を向上させるべく研究を続けており、いずれは現在のハイブリッド並みの燃費を実現する可能性が非常に高いのです。

最新のディーゼルエンジンは排ガスもクリーンで、性能的にも優れている。2008年秋に日産がエクストレイルに採用したディーゼルエンジンなどはすばらしい出来で、パワー、スムーズさ、静粛性など、ベンツを凌駕しる程です。流石は先端技術の日産!私もかつて、ディーゼル車に乗っていました。本当に申し分ない車で、ガソリン車なんていらないんじゃないか?と、思った程です。下のトルクの凄まじいこと(笑)

ただ、日本では首都に住む、愚かな知事の影響で、悪者にされてしまった経緯があります。こういった、イメージを取り払う事に務める必要もあるでしょう。予断ですが、そういった意味で同じ知事が招聘してる、東京オリンピックも、どうも、きな臭いというか、胡散臭い感じがします。私だけでしょうかね?(笑)

来るべき近未来、とSF映画のようですが、EV車が主流となるでしょう。それは、飛行機の世界でプロペラ機に替わってジェット機が登場したことに匹敵する、自動車誕生以来の大変革ということになるでしょう。そして、社会も大幅に変化していると思えます。EV車は夢をつなぐ技術だと言われています。

私の希望はって、オバマさんではありませんが(笑)そういった社会に入った時には、少なくとも、世界の多くの人々が不安を感じ、希望の持てない社会ではなく、建設的で健全な安心、安全を守れる社会に限りなく、近づいて欲しいという願望です。それに、私の愛する自動車がいくらか貢献出来ていれば、言う事はありません。そして、夢を夢で終わらせないために・・・

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