かてなちお ― 「まもる」をテーマに生活情報から防犯情報まで紹介します。

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皆様、ご機嫌如何ですか?閂屋の北野邦彦です。過ぎ去ってみれば、ナニがどのくらい大変だったのか、忘れてしまう事ってありますよね。電車などに乗って、リクルートと一目で分かる学生さんを見ると、あの時の事を思い出しますが、今となっては、ナニ程のっという気分になります(笑)

私の時はバブル崩壊後だったので、それなりに大変でしたが、今の学生さんはその時の比ではないのでしょうね。様々な報道がそれを裏付けている感じがします。とはいえ、これ程までに若者に将来の不安を与えていいものでしょうか?どのリクルーターの目を見ても将来の期待より、失望に支配されているように、写ります。

なぜこんな話をしているかというと、行政を含めた若者支援が余りに、酷薄だからです。例えばドイツ。「すべての青年に就職の機会を与えようという国民的な努力の結果だ」とし、毎年3万人分の「職業訓練職」をつくる約束をしています。就業機会を拡大するための施策を、少なくとも先進国はうっているわけです。

最低賃金、社会保険料等に関する施策として、若者向けの最低賃金を通常よりも低く設定したり、一定の要件の下に企業が負担する社会保険料を引き下げる等の措置により、企業の労働費用負担を軽減し、若者への労働需要を喚起する施策を展開しています。

(米英仏若者に対する最低賃金の特例、仏雇用主の社会保険料の減免等)また、直接的雇用創出策公的部門を中心に、多くは臨時雇用の形で若者を雇い入れることや、若者を新規に雇い入れた企業に対して助成金を支給することにより、雇用の場を提供しています。

そして「職業訓練」に重きをおいているのが特徴です。振り返って日本はどうでしょう?公的機関の支援は皆無に等しく、せいぜい3年生から面接の仕方といったレクチャーがあるくらいでしょうか?もっとも「対応」は常日頃からの積み重ねであり、色んな目にあって受け応えを学んでいくものですが・・・

今回のかてなちおは若者支援について、触れてみたいと思います。野球でもサッカーでも”若手”の育成を怠ると、数年後、確実に、力が落ちます。つまり、社会として若者の育成を真剣に考えていないと、確実な衰退へ向かうわけです。

そんな風にはなってほしくないですよね(笑)プロレスの神様、故カール・ゴッチ氏曰く「良い若者が育っている国は、佳い国だ」と語っていたのを思い出します。

「あなたは30年後、この会社でどんな事をしてたいですか?」
「笑顔。みんなのエガオがみたいです」
「・・・」

実際に、入社試験の面接の際、交わされた会話です。大同小異にこういった学生の対応が多いと聞き及びます。平成ライダーシリーズの影響か?小皇帝として育てられた環境がそう、させたのか?判別は付きかねますが「掴み取る」という考え方は無いようですね。学校の先生からして「嫌われたくない」といった理由から”タメ口”の対応を、幼少の頃よりゆるされ、大人と接しているという不幸が彼等にあります。

因みに、松山千春さんは高校2年で先生に敬語はやめたそうです。もう、この人達から学ぶ事がないと、判断したからだ、そうです。これはこれで、末恐ろしかったりしますが(笑)

ちょっと、不意を付く質問をすると”えっ?”という若者、多くないですか?私は、こういった対応されると、ちょっと不愉快だったりしますが(笑)こういった対応こそ、典型的な常日頃の姿が浮き彫りになるわけです。若者は若者で、こういった対応力を磨くために、痛い目に合うと分かっていて、様々な所に赴く必要があるでしょう。社会に出ると、ゆとり世代だから、どうだといった斟酌は無量となりますので。

とはいえ、いくらか可愛そうな気もします。それまで、さんざん、可愛がられて、甘やかされて育ったのに、社会の入り口に立つ瞬間から、過酷な社会の原理に晒されるのですから。若者にとっては、あまりに急な変化にウロたえてしまうでしょう。言葉ですら対応が出来ない者に、どうやって世渡りの対応出来るというのでしょうか?

22年間の人生を、数ヶ月で意識を変えるなどは、土台無理な事でしょう。歩み寄る気持ちは、毛頭ありませんが、それ、相応の対応をこちらも用意しなければ、ならないでしょう。最適と思えるのが、ドイツなどで実践されている「就職インターン制度」です。これは、まず、入社します。低賃金ながら給料は出ます。そして、3年経った後、査定し正社員となるか、別の道を探すのか、当人と決めるという制度です。

「終身雇用」を掲げている(実際はリストラがあるのでそうでもない)日本企業にとって”人員調整”は入り口で、と、なります。その上、4月に一斉にやって来るという事情もあります。これでは、収拾が付き難いです。米国などは年、3回に分けて入社を行っています。こちらの方が合理的ですね。

現在、日本で政策として真剣に取り組もうとしているのは、日本共産党のみという寂しい現状です(笑)訳の分からない給付をするなら、若者を助ける事に使った方がいいだろうと、思えます。とはいえ「派遣切り」が社会問題となっている最中「春闘」で、ベースアップを要求するのが”大人”の世界です。たまらんだろうな~若者は・・・暴動、起こしてもいいと思いますよ。フランスみたいに。

わが身可愛い大人も、少し、冷静に考えなければなりません。将来もらえるで、あろう(?)年金等は、自分以下の世代がしっかり、納税しているという前提で成り立っています。補助なんか、当てにしてない。オレは自活していると、語れる人は、ご自身のスタイルで若い人に接するといいでしょう。しかし、そうでない方は、よくよく考えてみて下さい。天に向かって唾を吐くのと同じです。

お隣、韓国では給料が下がる代わり、若者の雇用を造るとする企業の運動に、大抵の社員が賛同します。日本の大人も少しは、見習うべきでしょう。若者はスブとさというか、強さというか、もっと自分の周りだけが世界でなく、様々、色々な人や世界があるのを知るべきでしょう。そのために「見聞」という概念があります。いずれにしても、どっちも、どっちの感はあります。

米俵百俵の喩え」を出しながら「育英会」を利潤追及団体に変え、他人の子供には過酷な競争社会へ陥れたのに、自分の子供にはカンバン、カバンを与えた、小泉元首相。こういった大人に騙されないように、老若男女しないとならないですね(笑)

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