かてなちお ― 「まもる」をテーマに生活情報から防犯情報まで紹介します。

Top > ハチのムサシの、羽音は何処へ?

皆様、ご機嫌如何ですか?閂屋の北野邦彦です。今週はもう夏なのか?と、思える程の陽気でしたね。もっとも、週半ばからは落ち着いてきましたが。北朝鮮のミサイルも何処へやら、長閑な気候、泰平な世の中に、暖かくなってくると、この時期独特の食べ物に目がいきます。

春野菜、夏の果物、この時期を、人が耐え抜くための食物です。その上、風物詩を感じたりと、季節を感じさせてくれて、いいものなんですよね~ところが、こうした作物、実は大変な事態に陥るかもしれないとご存知でしたか?本当に危険な状態が迫っているのです。

果樹の受粉。一頃は農家泣かせ、農家殺しともいえる過酷で細かい作業でした。花を”一つづつ”手で、受粉させるのですから途方もない作業だと、想像出来ます。こういった状況を解決してくれたのが「ミツバチ」です。農家の方によれば、ミツバチを使う事で、受粉量を含め、効率は倍以上になるといいます。

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「みつばちハッチ」は、母を捜して旅をする話でしたが、なんとこの、ミツバチ、莫大な数が失踪しているのです!失踪だけでなく原因不明な大量死という現象が日本だけではなく、世界中に見られ、米国でも大変な被害を被っていると外電は伝えています。謎、不思議というより、あまりに現実感のある危機的状況なんです。

私もTVで観て、相当、面くらいました。今回のかてなちおは「ミツバチの失踪」をお伝えしたいと思います。具体的に我々が出来る事は?となると、皆目検討も付きませんが、こういった状況を知ると知らないとでは、世に対する見識、意識が多分に違ってくると、思えます。

それにしても、何故、この時期にこういった事柄が起こるのでしょうかね?一見すれば、なんでもないような事態に映りがちですが、物事の根幹は、詳細な細部に表れます。

つまり「予兆」です。この事態がどういった予兆なのか?凡人である私には想像は出来ませんが、一つ確かな事は、決していい予兆ではないのだろうと、思える事です。皆様はこの予兆から、ナニを予想されますか?

農林水産省は、寄生ダニが発生する病気などで、大量死したのではないかと推測していますが、真相は分かっていません。農家では、イチゴやメロンなどの受粉作業にミツバチを使っているため、栽培に深刻な影響も出ており、果物の価格高騰につながりかねないと、語っています。

作業の手間から価格を算出すると、憶測ですが価格は倍となるでしょう。更に、希少価値が加わりますのでイチゴ、メロンは「高嶺の花」の食材となるかもしれません。減少しているのは「セイヨウミツバチ」。農水省によると、平成20年夏の調査では前年比14%減。ミツバチは女王バチ1匹と1万~数万匹の働きバチなどの群れで「1群」と数えます。19年は3万8592群だったのが、20年には3万3220群に減っています。

ミツバチの売買価格やレンタル料金が急速に値上がりしています。人の手で受粉作業をする農家も増え、栽培コストは上がるばかり。ナスやカボチャなど野菜栽培でも受粉に使われるため、ミツバチ不足の悩みは深刻で、東京都世田谷区では今年3月、ミツバチが巣箱ごと盗まれる事件まで発生しています。本人が悪人でなくても、事態が悪化すれば人は、容易に犯罪に走ります。「生活」がかかっていますから・・・

ミツバチ激減の原因を農水省は「寄生ダニや農薬で大量に死んだからではないか」と推測。実際にミツバチが大量死する例もあり、大量の幼虫が死ぬ腐蛆(ふそ)病など伝染病の可能性も指摘されています。被害にあっているのはセイヨウミツバチのみという現状が唯一の救いですね。

そこで、女王蜂をアルゼンチン産の蜂に換えるという代案も出ているようですが、この蜂は気性が荒く、他の生態系に与える影響等々、もし、導入するとなるとかなりのリスクを背負った形になるようです。そして、自然界ではアルゼンチン蜂が猛烈な勢いで勢力を拡大しているようです・・・

ミツバチの大量死、失踪について様々な憶測が流れています。ウイルス説からUFO説まで幅広く流布されています。裏返せば決定的な原因は、皆目、検討がつかないのでしょう。大量死はまだ、分からなくもないのですが「失踪」については完全な謎です。ハーメルの笛よろしく、どこか一箇所に集まっているのでしょうか?と、思える程です。蜂、蟻は非常に社会性が高く、独特の社会を形成します。

蜂、蟻だけではなく「昆虫」には、独特の「呼応反応」を持っていてどういった形で発信され、伝わり集団として行動しているのか?まだまだ、未知な部分が沢山あります。一種の超能力といえるでしょう。そして不気味なのは人に恩恵をもたらす虫に被害が出て、害を与える虫が繁殖している現状です。好意的に解釈すれば「」を鳴らしてくれているのでしょうか?

セイヨウミツバチの減少は、何かの環境の変化が起きている兆候かもしれません。その場合、ほかにも影響がないともいえません。「自然環境に注意しないといけない」と警鐘を鳴らしていのでしょうか?

我々が真摯に、同じ環境で活きる生態系の一部として彼等の警鐘に、もっと注意深く耳を傾けるべきなのでしょう。山程、富を持っていようと、健康的な肉体を持っていようと、土台である世の中事態が無くなれば、なんの意味もありませんしね。

少し、変わった友人の意見を尊重すべき時期なのかも知れません。それにしても、彼等は何処に行ったのでしょうか?物凄く気になります。ラッパが鳴っていなければいいのですが・・・

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