かてなちお ― 「まもる」をテーマに生活情報から防犯情報まで紹介します。

Top > 星に願って穏やかに・・

皆様、ご機嫌如何ですか?閂屋の北野邦彦です。この時期のビック・イベント「クリスマス」がやってきます。竹内まりあさんの曲ではありませんが(笑)なんとなく、心躍る時期でして、様々な形でクリスマスを盛り上げるイベントが目白押しとなります。

betsurehem.jpg

街角には、様々なイルミネーションが光り、何処からともなく「クリスマス・ソング」が流れていて、雰囲気を盛り上げますね。「どのクリスマス・ソングか?」で、世代が分かれ、私などは「山下達郎/稲垣純一」となり、年齢が分かってしまうのですけど(笑)

個人的には「ブルース・スプリングスティーン」が好きです。ともかく「清しこの夜」な感じは好きですし、若かった頃を思い出したりと罪のない数日です。

イエス・キリスト」の誕生日と言われるこの日。舶来の宗教なので、案外、知らない事、或いは、知っているつもりになっている事。日本だけの習慣(笑)と、あるかと思えます。そこで、今回のかてなちおはちょっと流れを変えて、正面からクリスマスをそのものを、扱ってみたいと思います。

私個人が、一番納得出来た「解釈」は作家「遠藤周作」氏の以下の一文が一番、しっくりきています。

キリストを信仰していようが、いまいが、世界の多くの人が一心に、聖なる日に祈りを捧げ、心穏やかに過ごす

皆様にとって、クリスマスはどういった日でしょうか?何はともあれ「善き一日」であることを切に、願い祈ります。

クリスマスは何の日か?
かてなちおらしく、基本のおさらいから初めてみたいと思います。「イエス・キリストの誕生日」と思っている人も多いと思いますがその可能性は薄いのです。キリストの誕生についての資料は新約聖書だけです。

それから推理すると、9~10月頃、もしくは4月頃というのが有力なようです。年末のキリストの産まれた「ザレ」の町は、氷点下なので、実際には考えにくいそうです。信仰としての聖誕祭です。

12月25日は冬至が過ぎ、日が長くなっていくのを祝う祭りでした。キリストは「義の太陽」に喩えられていることもあり、ローマ時代にキリストの降誕を祝う日と定められました。クリスマスはChristmasと綴ります。キリスト(Christ)の礼拝(Mass)というわけです。

クリスマス・イブの思い違い
「クリスマス・イブとは、クリスマスの前日(12月24日)のこと」。そして、23日を「イブイブ」と言ったりするわけです。けれど「イブ」とは元々「イブニング」の意味です。ですから24日でも、昼間はまだイブではありません。残念ながら(笑)

「クリスマス・イブは、クリスマスの前夜祭」。キリスト降誕当時のユダヤの暦では、日が暮れると日付が変わりました。ですから25日を降誕の記念日とするなら、24日の日が暮れたらもう当日です。クリスマス・イブは、前夜祭ではなく、まさにクリスマス当日の夜であり、世界中の教会がこの時間に礼拝を献げています。

サンタクロースとは?
クリスマスといえば、サンタクロースが主役のように扱われています。サンタクロースのモデルは「聖ニコラオ司教」という僧侶なのです。「聖」と付くのは、ただ立派なクリスチャンだったというだけでなく、カトリックの非常に厳しい審査を何段階も経て認められた、筋金入りのクリスチャン。

ですから、サンタ本人は、自分が主役に祭り上げられている今の状況を見たら、たいへん悲しでしょう。彼にとっての主役はキリスト以外にありえないのですから(笑)

ちなみにお馴染み赤い衣装の陽気なおじいさんのキャラクターは「コカ・コーラ社」が1931年から毎年出し続けた広告のイラストによって形作られました。このあたりは「現実」を感じさせますね(笑)

どうして「Xmas」と書くのか?
クリスマスは英語で「Christmas」ですが「Xmas」とも書かれます。なぜ「X」なのでしょう。実は英字の「X」ではなく、ギリシャ語の文字「Χ(カイ)」なのです。

新約聖書はギリシャ語で書かれており、キリストを「ΧΡΙΣΤΟΣ」と綴ります。のちに最初の文字だけでもキリストを意味するようになり「Χmas」の表記に流用されました。

新約聖書が書かれた時代、ギリシャ語がどう発音されていたのか、正確には分かっていませんが、現在ギリシャ語の聖書を勉強する場合は「Χ」を便宜的に「ハ」を喉で発するような音で発音することが多いようです。それで「ΧΡΙΣΤΟΣ」は「ハリストス」のように聞こえます。ロシア正教ではキリストを日本語で「ハリストス」と表記しています。

「ΧΡΙΣΤΟΣ」のはじめの2文字「ΧΡ」でもキリストを表します。これは少し歴史に詳しい人なら知っている事です。「Windows XP」の「XP」は「experience」の略とされていますが、正式決定する前に誰かはキリストの略語と同じと気づいたはずです。そういえば、Appleの「Mac OS X」も「X」を使っています。どちらもミレニアムを意識して開発したでしょうから、会社にとっての「救世主」という含みを持たせたのかもしれませんし、西洋文化の根底を垣間見れますね(笑)

■天使(エンジェル)
「天使」と聞いて、思い浮かぶ姿は羽根の生えた裸の赤ちゃん?もしくは、羽の生えた聖人だと思えます。 聖書に出てくる天使は、成人男子の姿をしています。飛ぶことができると書いてあるので、背中に羽根がついているかのように描かれることがありますが、翼があるとは書かれていません。猛禽類最強の「」の羽根をつけています。これは、悪を打ち砕く、力強さの象徴として描かれています。つまり「裁きの神」なんです(怖)

有名な天使とマリアの会話のシーン(受胎告知)で、天使はマリアのところに来ると、まずあいさつします。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」これを聞いたマリアはどうしたかというと、そのあいさつの意味にとまどって考え込んだというのです。もし背中に羽根が見えたら、あいさつどころではなかったでしょう。聖書の他の箇所には「ある人々は御使いたちを、それとは知らずにもてなしました。」とも書いてあります。

天使にはある種の神々しさがあるようですが、聖書を読む限り、見た目は人間と変わらないようです。ちなみに羽根の生えた裸の赤ちゃんは、ローマ神話の「キューピッド」からきています。

クリスマスツリーについている星は?
ベツレヘムの星」といい、救世主(キリスト)の誕生を祝うため「東方の三賢人」が尋ねてきます。その時、天に留まったまま動かない星を頼りに訪れたと語っていて、その動かぬ星がツリーの天辺に輝く星なんです。「北極星」だと云われていますが、それならそう、記述するはずです。真相はどうなのでしょう?(笑)因みにキリストの本名は「ヨシヤ」です。お釈迦様=ブッタ(目覚めた人)と同じ図式ですね。

ご存知の事もあれば、初耳だった事もあるかと思います。お役立て頂ければ、幸いです。その上で遠藤氏の言葉のような数日を、世界の多くの人々が過ごせるなら、世界も大きく変わっていくだろうと思えます。閂屋から皆様に「メリー・クリスマス

QRコード
QRコード