かてなちお ― 「まもる」をテーマに生活情報から防犯情報まで紹介します。

Top > 消せない「記録」!?

皆様、ご機嫌如何ですか?閂屋の北野邦彦です。ようやく、初冬らしい感じになってきましたね?皆様も、行楽に出かけられているかと思います。そんな時、大切な思い出として、写真撮影をされるでしょう。最近は、ほとんど「デジタルカメラ」をご使用の事かと思います。

大変、便利なんですよね~デジカメって。撮影した映像をその場で確認出来ますので、不要な映像はすぐ、削除出来たりと一頃では、考えられなかったですねって、デジタル世代の方には、アナログ時代が分からないでしょうが(笑)

便利といえば「USBメモリ」。業務、プライベート等々、これ程、データーの受け渡しが楽になる装置もないでしょう。ちょっと前は、容量が限られていたため、写真くらいしかやり取り出来ませんでしたが、最近は数ギガも容量があり、音楽といった”重い”ものまで、やりとり出来る便利さです。

ただ、世の中、悪い人もいるようで、例えば、このような事件につながる可能性があります。その事件では、さる男性が美しい女性ばかりに「メモリカードを貸して欲しい」と声をかけていました。女性はメモリカードを消去して男性に渡しますが、男性は借用したメモリカードから画像データを復元して、個人的に、収集するという悪質な行為に及んでいたのです!

女性からすれば、他人には知られたくないと消去したはずのデータが知らないところで使われているのですから、大変に恐ろしい事だと思えます。撮影した画像を消去すれば「データが完全に消える」と認識をしている方が少なくないようです。

ところが、それがそうとも言い切れなく、簡単にファイルの仕組みを紹介すると、ファイルはデータ本体とそのデータを索引するためのインデックス(ファイル名や日付情報、格納場所などの情報)の2種類の情報からなります。

通常、「ファイルを削除する」という操作はそのインデックスの情報を削除することで、データ本体はそのまま残った状態になります。つまり、インデックスも完全には消去されませんが、ここでは本体データがそのまま残ります。

今回のかてなちおは、こうしたデジタルデータ削除の「落とし穴」について、触れたいと思います。先の例でもありましたが、個人にとって大切な思い出や、写真といった情報が、思わぬ方向に悪用される危険性があるからです。

企業によっては、大切な情報が漏洩する事によって実利的な損害を被るでしょうし、個人では、犯罪に使用される危険性があるからです。これでは、安心な生活を守れません。そう、ならないために、知恵をつけて頂ければ、幸いです。

デジタルカメラ
デジタルカメラには以下のような消去操作があります。

・現在見ている画像の消去(1枚消去)
・メモリ上にあるすべての画像を消去(全消去)
・メモリの初期化(フォーマット)

その結果、どの消去操作を試してみても、画像のデータ本体が消えていないのを確認できました。多くのデジタルカメラ利用者は、これらの操作をすれば「データが消えた」と誤って認識してしまっています。データが消えていないという事実を知らないままでいるのは、非常に危ないことだといえます。

データを完全に消去するために、最近のデジタルカメラにはセキュリティ機能が強化されて、本体のデータを完全に削除する機能が搭載されるようになりました。ですので、先の男性のような方が、悪い事に使おうと思っても、使えないようになってくるでしょう。

ご自身がご使用なさっているデジカメは、そうした機能を装備しているか?確認なさって下さい。気になる方は、最寄の電気屋さんでご確認下さいね。

USBメモリ
一部のセキュリティを考慮した製品を除いて、今の情報漏えい問題で最も危険な記録メディアに挙げられているのがUSBメモリです。仮に盗まれた場合、保存された形跡のあるデータはHDDと同じように簡単に復元でき、利用者が「消去したはず」と思った会社の機密情報が第三者に知られる事となります。

会社の規則で「完全削除を行うこと」と定義しているところは、どの程度あるのでしょうか?仮にルールを決めていても、それらが実行されているかをチェックしなければ、ルールが意味を持ちませんね。よくある事ですが(笑)

実際に「完全削除」を行うためには、物理記憶部分(ファイルの本体部分が格納されている場所)を意識的に上書き(ランダム値でもnull値でも大丈夫です)しなければなりせん。しかし、そこにはUSBメモリの大容量化という新たな問題が起きているのです。

例えば、64Gバイトという容量のすべてを書き込みする作業では、理論値ですが、64Gバイトの実質的な格納領域を仮に60Gバイトと見積もって、計算上すべての物理記憶部分へ書き込みをするには約5時間半!かかります。しかも、これは理論上の数字なので、実際にはそれよりも2倍以上もの時間がかり実に大変なことです(泣)

物理記憶部分に何かを書き込むだけで10時間以上もかかるとは、あまりも不便です。データ本体の完全削除を徹底するためには、一般的に3回以上書き込み操作をすることが望ましいく、HDDは最低3回、メモリカードやUSBメモリは最低1回の書き込みが望ましいとされています。64Gバイト容量なら30時間以上もかかってしまい、多変な労力です(泣)

書き込み速度の遅い安価で大容量のUSBメモリでデータを完全消去するには、悲惨な状況です。仮に企業のルールで「USBメモリ全体を3回上書きしてデータを完全に消去すること」と既定していても、現実には、そんな時間はないわけです。おまけに、画期的な消去装置があるわけでもないですし・・・個人情報等、様々な危険性が語られいる現代、メーカー側もデジカメよろしく、削除機能の強化を図るべきでしょう。

かてなちおからの提案は、パソコン本体、HDDはあまりに容量が大きいので「パスワード設定」等、使える人に制限を設けるが、よろしいかと思えます。メモリといった外部記録装置は、意図的に「容量の小さいもの」を選んで下さい。これでしたら、削除する手間も、時間も大幅に改善されますので。

どちらにしても「道具・装置」はどういった使い方をするのか?で、全てが決まります。ご試用なさっている装置の理解を深め、業務に適応した「最適限度」を見極める。そして、運用に一定のルールを設ける。ごくごく、当たり前でつまりませんが、物事、着実に一歩づつですから☆

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