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皆様、ご機嫌如何ですか?閂屋の北野邦彦です。重要な戦い、決戦という意味で「天王山」といますね。「能寺の変」以降次代の”天下様”を「豊臣秀吉/明智光秀」が争った故事にちなみます。「洞ヶ峠、三日天下」など現代でも使われる言葉が、ほんの、数日の間に生まれた、日本史上に残る争いでした。

今秋は、様々な場面で天王山を迎えて、下馬評通りに民主党の「バラック・オバマ氏」が41代米国大統領に選出されました。彼の就任は「35代ケネディ大統領」と同等の驚きと、価値があるものと思えます。要するに、一般的に”あり得ない”人が就任するという意味で。

アメリカ人の「変革」を求める気持ち、黒人大統領という””を叶えたい気持ちが、強烈に伝わってきます。彼等の叫びはアメリカン・ドリームを具現化させ「合衆国は死んでない!」と語っているようです。記録的な投票率にも現れています。

とはいえ、1929年の「世界恐慌」後の「トルーマン大統領」同様、相当な難題が突き付けられています。舵取り次第では、歴史をなぞる様に、三回目の大戦となってしまうかも知れませんが・・・今は、素直に祝福しましょう☆

日本も金融バブルが弾け、未曾有の混乱の中、変革を迎えなければなりません。一人、1万6千円程度給付して、何かが変わると思っている首相は、更迭すべきでしょう。無駄金使うなって(呆)その上、消費税を上げるとノタまっています。確かに、財源確保には、致し方ないように思えますが、これは、誰でも出来る事では?

そもそも、為政者にとって、民衆に与える最大の恩恵は「税の軽減」。古くは「斉の管仲、織田信長」は民衆がよ~く分かっていたようで、民を豊かにし、国を富ませる”慈恵”を与えています。

信長の天下の頃、近畿の塩、醤油、米といった、生活必需品の値段が三分の一に下がったと云われています。こういう感覚を持った政治家が日本には、必要だと思えます。米国では若者の投票率が、非常に高かかったのですが、彼等が未来を託す人の選定、自分の未来に対する関心が、こうさせたのでしょう。

次代を担うべく若者が、大麻に溺れ、人を3㎞も引き摺って逃亡する日本とは雲泥の差ですね(泣)経済的には優位でも、将来的には劣勢にたつでしょうね、このままでは・・

この時期の天王山といえば「日本シリーズ」。本年度は「読売ジャイアンツ対埼玉西武ライオンズ」が覇を争っています。サッカーでは「ACL/アジア・チャンピオンズ・リーグ」が決勝を迎えています。

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栄えある決勝に進んだのは、オーストラリアの「アデレード・ユナイッテッド」と日本の「ガンバ大阪」。今回は久々にスポーツの天王山から見えて来る世界との乖離、勝つため、守るためには何が必要なのかを、語ってみたいと思います。

■ ACL決勝戦

何を隠そう、私は熱烈なガンバ・サポーター(笑)本当に嬉しいし、よくぞ、ここまで辿り着いたと思っています。重要な時期に、柱であるフォワードが移籍するという欧州・南米ではあり得ない愚行を、二期も行いながら、厳しい試合を勝ち上がってきました。

アデレード・Uはアジア枠外のフィジカルの屈強さで、勝ち上がってきました。先に対戦した鹿島アントラーズの選手は「太いというより、ブッとい」と表現していて、東洋人の肉体の強さでは、太刀打ち出来ません。

そこを、どう捌き、勝ち上がるか?課題なのです。この図式は、日本代表が直面する困難と同一のものです。野球のワールドカップ、「WBC」も同じ図式で、白人、黒人のパワーをどう押さえ込むか?となるわけです。日本の産業と同じで「」に活路を見出す方向になります。

サッカー関係の識者が語る、海外勢に勝つ手段として「機動性と組織力」を挙げます。先の日本代表監督「イビチャ・オシム氏」もこのコンセプトでチームを創り上げようとしていましたし、現監督にも引き継がれています。強いて違いを挙げれば、一人ないし、二人、”自由”に動く選手「ファンタジスタ(創造者)」の存在を重視しているか、否かといった感じでしょうか。

贔屓ではなく、ガンバ大阪は、国内でも屈指の機動性と組織力を活かした「パス・サッカー」を展開しています。Jリーグでは驚異的な7年連続就任の「西野朗監督」の下、明確なチームコンセプトがあり、善くも悪くも”ブレ”が少なく、日本では数少ない”スタイル”を持つクラブです。

初戦は、ガンバのホームゲームという事もあり、終止優位に試合を進め3-0の完勝!西野監督の推奨する”ガンバ・スタイル”を前面に出した展開。それは、観ていて楽しく、小気味よいテンポの、ワンタッチ、ツータッチパスの繋ぎで相手を、前後左右に翻弄し、スペースを作り出し、フィニッシュ。守備は一人ではなく、数人で相手を囲むプレッシングを最前線から行う、日本人らしい几帳面な一体型のサッカーです。

日本が世界に打ち勝つとすれば、この姿しかないでしょう。一方のアデレード・Uは豪州名物「フィッシュ&チップス」のように大味なチームでした。正直、こんなチームでよくここまで来れたなと、思ったくらい(笑)

とはいえ、ガンバも時折、不用意な「横パス」で幾度かカウンターの危機があり、失点しなかったのは、多少の運に恵まれた感があります。こうした””を互いにつけない現状に、世界との壁を意識せざる得ません。

ガンバの中心選手「遠藤保仁」含め、彼等の希望は12月に行われる「クラブ・ワールドカップ」に参加し欧州代表である「マンチェスター・ユナイテッド」と対戦する事。正に、世界の壁です。彼等は試合巧者な上、個々の力を持ち合わせています。つまり、一回くらいのミスは許されても、二度目はありません。

慎重に大胆に、頭を使って試合に臨んで欲しいです。西野監督は「アトランタ・オリンピック」でブラジル相手に「オレンジボールの奇跡」の快挙で、勝利した人。少し、期待してもバチは当たらんでしょう(笑)

日露戦争」を描いた「司馬遼太郎」の名作「坂の上の雲」という小説があります。是非、皆様に一読して頂きたいと思っている程の作品ですが”亜細亜”という””を上っても”欧米”という””が暗然とある。要するに、明治の頃と現状、何も変わっていないのですね(笑)

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国際競争力を問われる、全ての分野が直面する問題でしょう。その都度、日本人は知恵を使って、創意工夫し、技に活路を見出し、時に勝利し、時に負けてきました。負けの理由は、ハッキりしていて「経験を活かさない」です。「苦労は買ってでもしろ」といいますが、苦しい体験は「水に流す」という風潮が、そうさせるからでしょう。

ガンバと違って”感情のブレ”が激しい民族という性質があります。戦前日本と戦後日本を見比べたら、一目瞭然ではないでしょうか?(笑)どちらが”正しい”ではなく”どこが”正しく、間違っていたかが、冷静に判断されていないからでしょうね。大概、意見が両極端になっていますから(笑)

先人の労苦を時折、鑑みて誤りを質すために、時折、買ってでも苦労を経験しなければ、ならないのではないでしょうか?スポーツも同様、こうした苦しい試合を積み重ね、20年くらい経たないと”アジア・レベル”から脱却は図れないのでしょうね・・なにせ坂の上には更に、分厚くなった””がありますので(笑)

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