かてなちお ― 「まもる」をテーマに生活情報から防犯情報まで紹介します。

Top > 「60年」に一度のみちびき・・(1)

皆様、ご機嫌如何ですか?閂屋の北野邦彦です。さて、先週までは「お盆休み」真っ盛りでした。皆様はどちらか出掛けれれましたか?どこに行っても人だらでなので、億劫になり外出を控えた方も多々いらっしゃると思います。更に、追い打ちをかけるようにガソリン高騰と、いいところありませんしね(笑)

なんでも、アメリカでは「TV」がバカ売れしているそうです。外出しないのでせめてTVくらい贅沢なものにして自宅で楽しもう!という事らしいです。それに伴って「ケーブルTV」の加入が飛躍的にのびたとか。流石はエンターテメンの国、楽しむ事にかけては日本より一日の長があります(笑)

しかし「カウチポテト」という言葉があるように、寝そべってTVを観ながらコーラとポテチ。相当に”肥満”を誘発します。おそらく、10年後、米国では肥満が深刻な問題となり「医療費」が高騰、低所得者はまともなサービスを殆ど受けられない状態になるのではないでしょうか?日本でも厚生省は各病院に対して、医師の数を減らし、患者の数を増やす事で収益を上げるように指導しています。

現状、そうなっているのですが、何故か「赤字経営」の病院が続出。ただでさえ「医師不足」が叫ばれている現状打開には全くつながっていません。実質、国と国民は滅びに向かいるのでしょうか・・・重たい書き出しになっていますね(汗)

私はこの休みに、島根県にある「出雲大社」に出向いてきました。現在、出雲大社では「平成の大遷宮」つまり、大改修。この度、特別に「出雲大社御本殿特別拝観」が行われました。詳しくは↓を参照なさって下さい。

http://www.izumooyashiro.or.jp/sengu.top.html

syouwaseugu.jpg

これは60年に一度という大変貴重な機会です。私など””はないでしょう。活きていたら100歳くらいですから(笑)本殿特別拝観が可能になった理由として出雲大社では、以下のような趣旨で語っておられます。

失われつつある、日本古来の伝統と信仰を知ってもらい、後世に伝え残していくため

以前TVで放映してましたが「1945年8月6日に何がおこりましたか?」という質問に「知らない」と、多くの方が答えていました。”近代”ですらそうなのですから「大国主命、素戔嗚尊、八岐大蛇」などは全く知らないのが中年層以下の現状です。私の母は常「日本人なら誰でも知っている」と語りますが、そっちの方が少数派となっている現状に杞憂を感じてざるえません。

神主様から聞くところによると「天皇陛下」ですら本殿軒下までしか”入れない”そうです。因みに「天皇陛下」の本当の意味は「天の白い王の階段(陛)下」という意味だそうで、天皇といえど本殿に上がれないのは出雲と伊勢くらいではないでしょうか?それだけ””が違うのでしょう。

にも関わらず、私のような一般大衆が本殿を拝めるのですから、まさに僥倖、眼福の至りです(笑)そこで、今回は私が取材(?)を行った、出雲大社御本殿拝観について書いてみたいと思います。私も大社の方と想いは同じで1人でも多くの方に、知って頂きたいですし、何より、神職の方がおっしゃられるように「佳き縁を頂いて」欲しいからです☆

現在の出雲大社は1744年江戸時代に作らた、264年前の建物です。境内に入ってみると未だに芳しい檜の香りがし、太古の建物には思えません。しかし、刻を経て醸し出される、荘厳にして侘びた雰囲気。大社の名に相応しい新しさと古さが同居し、時空を超えた、神の社の重厚さが濃厚に漂い、幽玄の世界に誘われます。

特別拝観とはいえ”敷居”は高く拝観に当たり「軽装不可」となっていました。ジーンズは勿論、シャツの裾はパンツの中に入れるようにと、ゴルフ場、あるいは全盛期のデイスコ並みの厳しさ!同行した親友はジーンズだったので、神主から「パンツを買ってきて下さい」と一蹴!午前10時について拝観出来るのが午後6時という賑わいが幸いし、事なきを得ましたが、正直、焦りました!次の60年まで待てませんからね(笑)

特別拝観は本年度のみで、5月から3回、行われ8月17日をもって終了となっています。私は平成20年8月16日、午後6時の当日最終組にてに拝観させて頂きました。拝観に当たり、事前集合し説明を受けました。建物自体が「重要文化財」のため一切、手を触れる事は出来ない上、神殿ですから当然ですね。なお、写真撮影も禁止。ひしひしと、厳かに緊張感が増してきます!

出雲大社の主神は「因幡の白兎」で有名な「大国主命」。縁結びの、福の神として親しまれています。日本神道では「縁」が殊のほか重要視されています。「一霊四魂」といって「奇御霊(くしみたま)、幸御霊(さきみたま)、和御霊(にぎみたま)、荒御霊(あらみたま)」からなっています。

sahi-kushimitama.jpg   ookuninushi.jpg

出雲大社では波頭に浮かぶ金の玉に、膝をつき手を広げ請け合いをする大国主の銅像があります。これは金の玉から「吾は汝の幸御霊、奇御霊なり(あは、いましがさきみたまくしみたまなり)」と話し掛けられたシーンを再現したものです。

 

四つの御霊の意味は、なんとなくご理解頂けると思います。日本神道では、これらが交互に重なり合い、導きに応じて「縁」が産まれるといわれています。故に「記紀」では神と神が出会うだけで、新しい神が産まれるというシーンを見かけます。難しく考えなくても、人と人が出会ったら、新たなものがうまれるのと同じです。導きかどうかは別にして(笑)もっとも神道ではそれも「」としています。つまり、偶然はないんですね~

事前説明の際、神職の方は

皆様がこちらに来られましたのは「導き」でございます。本日は、大社様から佳き「縁」を沢山貰う御参りをなさって下さい

とおっしゃっていました。この考え方に凝縮されています。聞いていて幸御霊が運ばれてきたような気分になりました(笑)日本という国に産まれて良かったな~と素直に思える瞬間です(続く)

QRコード
QRコード