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Top > 北京五輪を「祭典」に

皆様、ご機嫌如何ですか?閂屋の北野邦彦です。明日の8月8日、午後8時8分より「北京オリンピック」が開催されます。「」は縁起のよろしい数字で、全て、八並べとしたそうです。中国系の人々が、こぞって結婚式を挙げる事になっているとも聞きます。「五輪ベービー」といった感じでしょうか?幸せになって下さいね☆

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オール8ナンバーのベンツなどと対面する際は、ちょっとした恐怖を感じますね~特にオールスモークでどエグい19インチ系のホイール、9割ハッタリのブラバスかAMGで、色は黒か白のやつ。威圧感では、開催国と同類でしょうかね?(笑)

さて、開催まで紆余曲折を得てどうにか辿り着きましたが、これ程異様な道どりを辿った近代オリンピックも珍しいでしょう。様々な意味で人々の記憶に残るオリンピックになるのでは?と、思っています。同様に出場権を掛けて戦った、様々な競技の競技者も、苦難の道程だった事でしょう。本当の戦いはここからで、更に過酷になっていきます。

忘れがちですが、オリンピックは4年に1度の開催。競技によっては、ほんの数秒で終わる種目もあります。例えば「高飛び込み」。マラソンだって、2時間15分程度で終わってしまいます。4年間という長い期間の成果を一瞬で出し切らねばなりません。一般の仕事には置き換えれない、労苦と重圧、その先にある「世界に1」の栄えある栄光。浪漫ですね~☆ そうした目で競技者達を眺めると、未来というより一瞬のカタルシス、現世の栄達を願った古のギリシャの英雄よろしく、神々しく感じます。

矢沢栄吉/ゴールドラッシュ」よろしく我が日本が「金メダルラッシュ」とはいかないでしょうが、期待出来る競技はいくつかあります。個人的には「悲願の金メダル」となっている野球に獲らせてあげたいですね。ただ、ピッチャーが現在、疲労のピーク。予選で活躍した選手が軒並み調子を落としているのが気掛かりですが・・・日本野球魂ここにあり!を示威して欲しいし「示威」出来る競技は、野球と柔道だけと、寂しい限りです(苦笑)

住友生命保険が24日発表した「金メダルを贈りたい人は誰ですか?」というアンケートがありました。割と落ち着いた印象だったのですが、今日は祝北京五輪スペシャル(?)という事で、贈りたい人から見えてくる社会の変化。本来五輪とは「平和の祭典」でしたが、今日では大きく様変わりしてしまい、様々な害毒が流れ出しています。本当の五輪の姿を「守るべく」これにからめた話をまとめてみたいと思います。壮大なテーマになってきましたね(笑)

金メダルを贈りたい人」アンケートで、母親が圧倒的強さを見せつけました。父親は母とひとくくりの「」で1位でしたが、得票率は母のほぼ4分の1。有名人のランキングでもママで北京五輪の金を狙う柔道の谷亮子さんが1位に輝くなど「母強し」を印象づける結果となった。

調査は全国の10-60代の男女各2000人、計4000人の回答を集計し、1位の「親」は42・1%で、内訳は母25・9%、父・母特定せず9・2%、父7・0%。「自ら親になって子育ての難しさを知った」(男30代)「家の中
で最も頑張っている」(女20代)と、母への評価は満遍なく高くなっています。

一方、父へは「陰ながら支えてくれてありがとう」(男20代)などと、父親の日ごろの奮闘ぶりが見えにくいサラリーマン社会を映すような回答が目立った、という事でしょうか?有名人・スポーツ選手では1位が谷さんで2位みのもんたさん3位イチローさん・タモリさんとなっています。

ある番組で、福田首相が支持率を高めるために、昨日引退された野茂英雄さんに、国民栄誉賞を辞退されだろうけど、公表すべきだったと語っていましたが、野茂さんも、金メダルに値するご活躍をされた方だと思います。みのもんた&タモリは「朝ズバ&いいとも」効果でしょうか?出勤時にワンゼク携帯で朝ズバをご覧になってる方を、たくさん見かけます。あと一息で国民栄誉賞ですね(笑)タモリの本当に価値は「タモリ倶楽」にある、と思えますが。

父性・母性」どちらが偉いとか、甲乙をつける類のものではないでしょう。上のアンケートから察するに家庭内の父親の””が薄くなってきているという事でしょうか?確かに”直接的に”子供の育成に関わるのは母親でしょう。だからこそ母親は、何かと”お父さん”を”たてた”扱いをしたものです。

こうやって育っていけば人生の「陰影」が理解出来るようになるでしょう。一方的にモノを観るのではなく・・「ゴミだし」も役割分担の一端かもしれませんが、なにげなく、こうした事が影響あるのかな?と、思います。まっ、威厳を保とうとせず「優しさ=優柔不断」となっているる男性が多いのも事実なんですが(笑)

今の日本の元号(現在使用している国は日本のみ)は「平成」です。これは陽明学者・安岡正篤氏が委託されて考案されたのですが「史記」五帝本紀の「内平外成(内平かに外成る)」中国で神話扱いの禹帝の「地平天成(地平かに天成る)」からで「内外、天地とも平和が達成される」という意味です。

因みに「平」「成」の文字の中に「干(=楯)」「戈(=鉾)」があり「干戈(戦争を意味する)」に通じ平治(平安末、貴族に代わり武士の世の魁となる)以来「平」ではじまる元号がないのは、平治が戦役によって混乱した時代であったためであり、「平」ではじまる元号はこれを避けるのが故実。 バカバカしいようですが、意外とそうなっている事が多いのも事実。逆言霊か?

元号を始めた国は中国です。現代の中国はとても「平成」とはいえない状態なのは、ご存知の事かと思います。「人権」を謳っている五輪を中国で開催するのはおかしいとして、起こった抗議が「聖火リレー」での一連の騒ぎです。素直に見れば、明らかに異様な光景でした。何故そうまでして、中国で開催せねばならなかったのか?一言でいば「商業五輪」が現代の五輪の姿だからです。

80~90年代にかけて「ロサンゼルス・アトランタ」と米国で開催されています。アトランタには「コカ・コーラ」の本部があり、この頃から「五輪公式スポンサー」が登場し、世界で最も多くの人が見るといわれるイベント、オリンピック。宣伝効果および、関連収益は膨大なものです。開催国の決定は、その国の発展に貢献する(東京・ソウルの様に)ではなく、露骨な宣伝効果が主眼が置かれています。

あらゆる競技の「世界一」を決める大会。という事は8月などよりもっと涼しい時期のほうが、記録はよくなります。東京五輪は「10月開催」でした。関係者にいわせれば、東京五輪ですら、既に「古代五輪」なのだそうです。つまり、プロスポーツのシーズンオフ中だからであり、シーズンインである””などもってのほか、という事でしょう(笑)文字通りの「世界一」より「未知なる選手」の””の場となって、理想の「お披露目」の場ですね。

こうした商業化の流れは、ある意味仕方が無いのでしょう。それについてとやかくいいたくはありません。「致合戦」にとてつもない費用が税金で賄われ、多くが”ドボん”。これが頂けないので「各大陸持ち回り制」くらいにはして欲しいものです。サッカーワールドカップは持ちまわり制ですが、次回、南アフリカで終了となります。こちらも、同じ流れですね・・・

肉体の限界に挑戦し、五輪で新記録が生まれる瞬間は、壮大にして厳粛、世界中の人々が中継を通じてその瞬間を目撃します。全世界の人が感動を共有し、まさに「祭典」といった感があります。しかし、同時刻に争いあっている国や人々がいるのも事実。作家の「塩野七生」氏は現代オリンピックをギリシャで発祥したオリンピックを継承しているとは、認めないと語っています。

理由は、古のギリシャではオリンピック開催中、国家間の交戦は中止。戦闘行為が禁止され休戦となったからだと語っています。何故なら「祭典」は、神々に捧げる聖なる儀式だっただからです。

祭典・・祭(まつり)とは、神霊などを祀る儀式のこと。祭礼(さいれい)もしくは祭祀(さいし)とも呼ばれる。また、それに伴う催事を含んで「祭」とされる場合もあり、神霊などを祀る儀式と関わりのない催事のみを「祭」と称する場合もある。

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欧米では裁判等、公の場で発言する際「宣誓」といって聖書に手をおいて「神の前で嘘をつかない」と誓った上で発言します。”形式的に”こなす人もいますが、多くの人が宣誓後、嘘偽りは語れないといいます。世界には有神論者、無心論者、様々な宗教が存在し、思想に善悪はなく(一部を除く)同等に敬われるべきです。

私は様々な思想・宗教が存在する現代だからこそ、ギリシャ五輪のような「祭典」が必要だと思えます。作家「遠藤周作」氏が信じる信じないではなく、誰もが、一日、心清らかに「クリスマス」を過ごす事に意義があるとしましたが、これと同じだと思えます。ガッポり稼いだのだから、オリンピック委員会もこうした「精神」の普及に努めて欲しいと、心底願います。少しは「世界平和」に近づけると思えます。全ての人々の権利を守るには平和が必要です。

日本では「クリスマスが誰の誕生日か?」を知らない人が3割近くいるといいます。何故か、結婚式は教会で挙げたりしていますが(笑)あんまり、こうした「精神」に期待すると落胆する事が多いのですが、人とは違った大いなる方々に縋ってみたいと思います。「弱きものよ、汝の名は人間なり」といいますし、お願いはタダですから(笑)う~ん、罪深いの~

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