立ち並ぶクスノキは
どれも樹皮がはがれ、
ツルツルした木質部がむき出しに。
12年前の阪神・淡路大震災で
神戸市長田区にある大国公園の
木々たちが見せた勇姿です。
この木々は、家を失って避難してきた人々に
迫ってきた猛火を食い止めました。
クスノキのような常緑広葉樹は
水分を多く含んでいるために燃えにくく、
「火防木(ひぶせぎ)」とも呼ばれています。
その木々たちの傷跡は再生し、
今では震災の碑が当時をしのぶように
こう語っています。
「当公園は、震災時に延焼を防ぐとともに
救援活動の拠点として活用され、
私たちに公園や樹木が持つ防災的な役割を
再認識させました」
阪神・淡路大震災で起きた火災による焼失は