かてなちお ― 「まもる」をテーマに生活情報から防犯情報まで紹介します。

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みなさん、こんにちは。
閂屋スタッフの長谷川あゆみです。

防火に木。
そういうと、すぐに燃えてしまいそうで
役に立たないような気がします。
でも、それは間違いだったようです。

都会のコンクリートジャングルに
住んでいる方が火事に強いような
イメージもあるかと思います。
しかし、家やオフィスのそばに
緑の木々がある公園や街路樹があると、
心がリラックスするだけじゃなく
災害のときの強い見方になるんですよ。

立ち並ぶクスノキは
どれも樹皮がはがれ、
ツルツルした木質部がむき出しに。

12年前の阪神・淡路大震災で
神戸市長田区にある大国公園
木々たちが見せた勇姿です。

この木々は、家を失って避難してきた人々に
迫ってきた猛火を食い止めました。
クスノキのような常緑広葉樹は
水分を多く含んでいるために燃えにくく、
「火防木(ひぶせぎ)」とも呼ばれています。 

その木々たちの傷跡は再生し、
今では震災の碑が当時をしのぶように
こう語っています。

「当公園は、震災時に延焼を防ぐとともに
救援活動の拠点として活用され、
私たちに公園や樹木が持つ防災的な役割を
再認識させました」


  大国公園2ー1.jpg

 

阪神・淡路大震災で起きた火災による焼失は
7500棟でした。
首都を襲う直下型地震となると、
その被害はさらに深刻で最悪の場合、
焼失家屋は65万棟にのぼると予測されています。

東京都では地域防災計画の見直しを
進めているそうですが、
防災計画のひとつに「地域の緑化」
ということを盛り込むことも
考えた方がいいのではないでしょうか?
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